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太平洋戦争の空襲による不発弾の謎に迫る。 かつてここに「中島飛行機製作所」があったが、昭和20年2月10日の空襲で壊滅した。戦後、進駐した米軍が空襲の効果を調査し、地図に43発の不発弾を記録した。それは長い間、封印されていたのだが…  

# 不発弾の性格

M64_bomb[1]
米軍M64 500ポンド(250キロ)爆弾

爆弾分解図


     ※不発弾の性格

 不発弾とはどのようなものか?また危険性はどうなのか?不発弾に対する疑問点はたくさんあるが、今後、不発弾の性質を理解する上で重要となるので、集めた資料の中で代表的なものを次に紹介する。

[埋没弾]
 不発弾には偶然発見するものと情報提供により調査発見するものの二種類がある。前者は工事などで出てくる例が多く、これを「発見弾」と言う。後者は地区の年寄りなどが証言し、探査発掘で出てくるもので、これを「埋没弾」と言う。今回のケースは埋没弾である。

[不発弾になるもの]
 日本における不発弾の推定量だが、第二次大戦中の弾薬の5%程度が不発弾に推定されており、その後の撤去作業や永久不明弾を除外しても、2,600トンは全国に眠っているとされている。
 それから言えば、中島飛行機製作所への空襲の不発弾率は非常に高いことになる。250キロの高性能爆弾に限るが、工場に命中したものが123発で43発が不発弾と記載されている(焼夷弾を含むかは不明)。不発弾は内数か外数か分からないが、内数なら35%、外数なら26%である。第二次大戦中の弾薬の5%程度が不発弾に推定されると前段で述べたが、これは航空機から投下された爆弾だけではなく艦砲射撃の砲弾や野砲や戦車砲、機関砲に高射砲、地雷、機雷など、様々な種類の爆弾、爆発物の火薬量の重さで比較した平均値とのことであるので、単純な比較はできないようだ。
 ただ、別の文献で爆撃機による投下した爆弾の不発弾率は、爆弾数の20%程度と読んだことがある。それならば、太田の不発弾率とかなり符合しているようだ。だから、43発あっても不思議な数ではない。

糸満市不発弾事故

[不発弾の爆発事故]
 長年、土中に眠っていた不発弾は、腐って爆発しない?……これは大きな誤りである。最近では、平成21年1月14日、糸満市で水道工事中に重機の接触で爆発し、2名が重軽傷を負った。戦後、不発弾の爆発事故での死亡者は710人に昇り、負傷者は1,281人と想像以上に多いのである。
 爆発こそしなかったが、平成23年7月に名古屋市で処理された不発弾は、信管を抜き取った自衛官が、不発弾の状態を「軽い衝撃でも爆発する恐れがあった」と証言した。
 また、衝撃を加えなければ爆発しないのか?……との疑問に答える事故が20年前に実際に起こっている。平成4年11月4日、大分県大分市のバイク店がいきなり爆発し、店舗が全壊全焼、経営者の妻が重傷を負った。地面をえぐる穴が大きく開き、金属片も発見されたことから、科学警察署が鑑定した結果、第二次大戦中の米軍の不発弾であることが判明した。このように、特に衝撃を与えた訳ではないのに、自然に爆発するケースも存在するのである。

[不発弾の処理件数]
 不発弾の処理件数だが、陸上自衛隊・第102不発弾処理隊長の話では、一都十県で年間300件、10トン、全国で1,700件、66トンを処理しているそうだ。

幼稚園爆発


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  1. 2017/10/20(金) 21:48:57
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# プロフィール

青山 進

Author:青山 進
地方自治体を定年退職する 地域に飛び出す公務員MLメンバー
テレワーク研究会「テレワーク・カフェ」の会員
音楽の趣味は合唱とヴァイオリン
過去に自治労文芸の懸賞小説で入選し執筆活動に少し目覚める
不発弾の研究は小説の創作過程で生まれたものです
Susumu Aoyama

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